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「おもろい豆腐」品評会で日本一 徳島の豆腐屋4代目、甘みの濃い「こいまろ」味開発

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「おもろい豆腐」品評会で日本一 徳島の豆腐屋4代目、甘みの濃い「こいまろ」味開発

桑原年朗さんが作るこだわり豆腐 桑原年朗さんが作るこだわり豆腐

 うまくておもろいもんが作りたい-。徳島県の山あい、人口約2400人の佐那河内村に、濃厚でやわらかい豆腐を追い求め、品評会で日本一に輝いた個性的な職人がいる。「村のおっさん桑原豆腐店」を営む桑原年朗さん(42)の挑戦は続く。

 トレードマークはきらりと光るピアス。明治時代から地元の人に愛される村唯一の豆腐屋の4代目だ。だが以前は豆腐に興味がなく、住宅リフォームや金融業など、転々と仕事を変えた。父親の病気と双子の娘の誕生が重なって一念発起し、2006年に後を継いだ。

 「どうせやるなら全国で売れる豆腐を」と研究に没頭した。豆乳の濃度は木綿豆腐の約3倍。「村のおいしい水は欠かせない」。固まるか固まらないかの境を見極めた。

 箸でつかむと崩れそうなほどやわらかく、滑らかな口溶け。それまでのあっさりした商品とは異なり、甘みの濃い「こいまろ」が完成した。15年、京都市で開かれた日本一の豆腐を決める品評会で部門1位に輝いた。県内のスーパーで販売され、県外からの注文も増えた。村のふるさと納税の返礼品にも採用された。

 見た目や名前にもこだわる。パッケージには自身がモデルの豆腐職人のキャラクター。「おもろかったらええんよ」と笑いつつ「うちの豆腐しかあかんというファンを増やしたい」。自分の信じた豆腐を作り続ける。

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