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【熊本地震1年】阿蘇立野病院が診療再開 住民安堵、院長「再生への灯火に」

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【熊本地震1年】
阿蘇立野病院が診療再開 住民安堵、院長「再生への灯火に」

診察する上村晋一院長=12日午後、熊本県南阿蘇村の阿蘇立野病院(宮沢宗士郎撮影) 診察する上村晋一院長=12日午後、熊本県南阿蘇村の阿蘇立野病院(宮沢宗士郎撮影)

 昨年4月の熊本地震で被災し、休止していた熊本県南阿蘇村唯一の救急指定病院「阿蘇立野病院」が約1年ぶりに一部の診療業務を再開した。当面は毎週水曜のみの診療だが、地域医療の中核を担う病院の再開に住民は「どこか安心する」と喜ぶ。夏頃には入院患者の受け入れなど本格的な再開を目指しており、上村晋一院長(52)も「立野再生に向け、一つの灯火(ともしび)になれれば」と誓っている。(桑村朋)

 診療は12日午後2時に再開された。十分な医療機器や体制がそろっておらず救急患者の受け入れなどもまだできないが、地元の住民が次々と来院した。

 南阿蘇村に住む、自営業の村上六彦(むつひこ)さん(74)はぜんそくの持病で何十年も通院。再開をききつけ、迂回路(うかいろ)を通って車で50分かけてやってきた。「やはり通い慣れた病院がいい」と笑顔を見せた。

 自宅が全壊し、大津町の仮設住宅に住む藤本ケサ子さん(82)も不整脈で20年以上、通っていたという。「再開が待ち遠しかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 病院の再開は絶望視されていた。昨年4月16日の本震で病棟3棟のうち2棟が壊滅的被害を受け、残る1棟も損傷。近くの阿蘇大橋が崩落し、病院は村中心部から分断された。業務を休止せざるを得ず、入院患者70人は全員を別の病院に転院させた。

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