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【岡山理科大に獣医学部(下)】安倍首相コネ開設!? 実際は42年前からの悲願、文科省いくども交渉…今治市「今後も丁寧に説明し続ける」

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【岡山理科大に獣医学部(下)】
安倍首相コネ開設!? 実際は42年前からの悲願、文科省いくども交渉…今治市「今後も丁寧に説明し続ける」

岡山理科大学獣医学部が立地する「今治市いこいの丘」=愛媛県今治市 岡山理科大学獣医学部が立地する「今治市いこいの丘」=愛媛県今治市

▼(上)政争の“愚”「風評、教員集め、食の安全にも悪影響」…から続く

 瀬戸内しまなみ海道に近い愛媛県今治市いこいの丘の造成地では、岡山理科大学の獣医学部の建設工事が始まっている。国会では野党が同大を運営する加計学園(岡山市)の理事長と安倍晋三首相との親しさについて、森友学園の問題と絡め、国家戦略特区への指定経緯や開設予定地の無償譲渡などを疑問視する質問を繰り返し、安倍首相はこれらの経緯への関与を全面的に否定した。

■拠点なければ研究もできぬ…産業振興の面でも必要

 野党側は今後も追及を続ける構えを見せている。政治問題化による影響について、愛媛大学農学部生物資源学科生物環境保全学コースの阿部俊之助・教授(64)は「ゆゆしきこと」と懸念する。

 阿部教授は大分県出身。京都大学大学院農学研究科で博士号を取得し、米ネブラスカ州立大学客員教授などを経て、昭和59(1984)年に京都大学の研究室から招聘(しょうへい)された。以来、愛媛大学で研究を続けている。専門は分子細胞生物学で「私は獣医ではなく、本来の研究はエンドウ豆などの植物」というが、四国で畜産や水産などの分野を手がける研究者が少ない事情から、専門外の畜産や水産分野の研究で奔走することになった。しかし、愛媛県には研究拠点がないため、必要な設備を求めてその都度、瀬戸内海を渡り県外へ出るしかなかった。

 「国は中央に集約し、地方はそのブランチとして存在すればよいと考えている。だが、拠点がなければ必要な研究もできない」と阿部教授は話す。設備の整った他の機関に研究を委託しても、「四国のような地方は後回しにされるのが実情だ」という。産業振興のためには、四国に拠点施設が必要と力説する。獣医学部の誘致が地元の熱意となった背景には、このような理由がある。

私学の奮闘…「認めぬのなら、国が予算つけ開設してほしい」

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