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【世界を読む】240人の惨殺遺体、メキシコ「麻薬戦争」の現実…世界“最凶”の麻薬カルテルが跋扈した地帯

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240人の惨殺遺体、メキシコ「麻薬戦争」の現実…世界“最凶”の麻薬カルテルが跋扈した地帯

2月26日、メキシコ国内で2014年に43人の学生が失踪した事件から29カ月目にあたり、首都メキシコシティーでの抗議活動で顔を赤く塗った女性たち。メキシコでは「麻薬戦争」による犠牲者が後を絶たない(ロイター) 2月26日、メキシコ国内で2014年に43人の学生が失踪した事件から29カ月目にあたり、首都メキシコシティーでの抗議活動で顔を赤く塗った女性たち。メキシコでは「麻薬戦争」による犠牲者が後を絶たない(ロイター)

 ここ10年ほどで、死者は20万人以上、行方不明者は約3万人に上るという。中米メキシコで続いている「麻薬戦争」による犠牲者の数だ。「カルテル」と呼ばれる麻薬組織同士の抗争、それを制圧しようとするメキシコ当局や軍、さらには米国の麻薬取締局(DEA)などが入り乱れた“戦争”は終わりが見通せず、抗争に絡んだ誘拐や殺人が常態化している。犠牲者の中には一般人も多く、3月上旬には、メキシコ東部ベラクルス州の農場から240人以上の男女の殺害遺体が見つかった。抗争に巻き込まれたとみられる遺体は10代から20代とみられ、極めてむごたらしい状態だったという。

9割近い企業が「治安に不安」

 メキシコのメディアやAFP通信などによると、240人以上の遺体が見つかった農場では、掘られた無数の穴に遺体が埋められていたという。遺体は手厚く埋葬されていたわけではない。掘り起こされたのは、大量の頭蓋骨や、首を切断されたり、四肢を切断されたりした遺体だった。

 現場となったベラクルス州は、メキシコ湾西岸に位置する。メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が、犯罪が企業活動に与える影響に関する調査結果を発表(在メキシコ日本大使館のホームページに掲載)したところによると、同州は「治安情勢に不安がある」と回答した企業の割合が88・9%と、メキシコ全31州と1連邦区で3番目に高かった。

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