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【関西の議論】「ゴミ屋敷問題」完全解決は“北風”ではなく“太陽”で-大阪市浪速区、粘り強い交渉で解決 “割れ窓理論”で治安は向上

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【関西の議論】
「ゴミ屋敷問題」完全解決は“北風”ではなく“太陽”で-大阪市浪速区、粘り強い交渉で解決 “割れ窓理論”で治安は向上

屋外に張ったブルーシートの“部屋”もごみであふれた喫茶店=大阪市浪速区(同区役所提供) 屋外に張ったブルーシートの“部屋”もごみであふれた喫茶店=大阪市浪速区(同区役所提供)

 深刻な社会問題となっている「ごみ屋敷」。悪臭やネズミ、ゴキブリなど害虫の発生など被害を受けている近隣住民の苦情も、「ごみではない」と家主側が私有財産を主張すれば手も足も出せず、最後は行政による強制撤去というケースがほとんどだ。さらに時が経てばまた元の木阿弥ということも多い。そんな中、大阪市浪速区は「強制撤去だけでは問題の根本解決にはならない」と粘り強く家主を説得することに取り組み成果をあげた。“北風”ならぬ“太陽政策”はごみ屋敷問題解決のモデルケースとなるか。(古野英明)

ゴキブリと悪臭に近隣住民ノイローゼに

 事の発端は平成18年5月、浪速区役所に「喫茶店前の路上にごみが山積みされている」という近隣住民の苦情が寄せられたことだった。

 職員が喫茶店経営者で家主の高齢者男性を訪れると、店内はもちろん2階の住居部分も空き缶やペットボトル、その他ごみ置き場から拾ってきたと思われるごみで埋もれ、建物外にもあふれ出していた。職員はごみを撤去するよう求めたが、男性は「売って金にする」と言ってとりあわなかった。

 以降も職員は男性を訪れ説得を続けたが、改善はなく、むしろ状態は悪化するばかり。家屋内にはすでにスペースはなく、男性は屋外の店先にブルーシートを張って新たな“部屋”を作り、そこで寝泊まりするようになっていた。

 喫茶店のすぐ隣で麻雀荘を経営する女性は「悪臭も耐え難かったですが、ゴキブリが…」と思い出すのもおぞましいといった表情で振り返る。

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