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【ビジネスの裏側】任天堂「Switch」を生んだ「Wii U」の教訓

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【ビジネスの裏側】
任天堂「Switch」を生んだ「Wii U」の教訓

「ニンテンドースイッチ」発売初日の3日、大勢のゲームファンで賑わう家電量販店=大阪市の「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」 「ニンテンドースイッチ」発売初日の3日、大勢のゲームファンで賑わう家電量販店=大阪市の「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」

「エンジン」を交換

 背景にあるのは、平成24年12月(米国は11月)発売のウィー・ユーでの失策だ。その前作、Wii(ウィー)が累計1億台を超える大ヒットを記録した勢いと、発売時期を年末・クリスマス商戦に合わせたことで、発売約1カ月で販売台数306万台を記録する好スタートを切った。

 だが直後に失速。人気ソフトに恵まれず悪循環に陥った。結局、約4年間の累計販売台数は1336万台(28年9月末時点)にとどまり、任天堂は業績不振に陥った。

 身にしみた任天堂は、反省を生かしてゲーム機の根幹を見直した。ウィー・ユーまで、映像や音声などを処理する心臓部分となる「ゲームエンジン」は独自に開発していたが、スイッチでは世界的に広く使われている汎用「アンリアルエンジン」に対応した。

 独自のエンジンを使うと「サードパーティー」と呼ばれる他のソフトメーカーの手間や負担が増えるからだ。インディーズと呼ばれる個人・小規模開発者も開発に参入しやすくなる。実際、2月時点で70社以上、100タイトル以上がスイッチのソフト開発に取り組んでいるという。

 ファミ通を発行するカドカワの浜村弘一取締役は「インディーズが参入しやすくなったことで、ソフト開発が活発化している。ウィー・ユーの教訓が生かされている」と話す。

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