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小学生の列に突っ込み6人負傷、危険運転は無罪 大阪地裁が罰金30万円の判決

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小学生の列に突っ込み6人負傷、危険運転は無罪 大阪地裁が罰金30万円の判決

 大阪府豊中市で平成27年5月、登校中の小学生の列に乗用車で突っ込み、児童ら6人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた会社員、中村恵美被告(51)=同市=の判決公判が13日、大阪地裁で開かれ、田村政喜裁判長は危険運転致傷罪について無罪とし、予備的訴因として追加された同法違反の過失傷害罪の成立も認めなかった。

 そのうえで別件の傷害罪のみ有罪とし、罰金30万円を言い渡した。求刑は懲役4年6月だった。

 被告が運転前に服用した睡眠導入剤の影響の有無が争点。検察側は「薬の影響で運転に必要な注意力や判断能力、操作能力が減退していた」と主張していた。

 判決理由で田村裁判長は睡眠導入剤の影響には個人差があり、「事故当時、被告の薬の血中濃度はそれほど高くなかった」と判断。事故直前までの約20分間に被告が信号無視もせず正常な運転をしていたこと、それまで薬を服用しても日常生活を不都合なく営んでいたことを踏まえ、「薬の影響で仮睡状態となったとはいえない」と結論づけた。

 予備的訴因の過失傷害罪についても、被告が事故直前まで正常運転を続けていたことを理由に退けた。

 中村被告は27年5月20日朝、睡眠導入剤の影響で前方注視が困難な状態に陥り、乗用車で登校中の小学生5人に衝突させた上、車を避けようとした自転車の女性を転倒させ、重軽傷を負わせたとして起訴された。

 大阪地検の田辺泰弘次席検事の話「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」

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