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ゾウの飼育員死亡 「飼育下でも野性的な面は排除できない」 専門家が警鐘

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ゾウの飼育員死亡 「飼育下でも野性的な面は排除できない」 専門家が警鐘

 動物園やサファリパークなどで飼育員がライオンやゾウなど大型動物に襲われる事故は近年、全国的に相次いでいる。千葉県成田市の動物プロダクションでは今年1月、飼育員の男女2人が雄の成獣のライオンに襲われ重傷。翌月には長野県小諸市の市動物園で、20代の女性飼育員が雌ライオンに顔や足をかまれ、大けがを負った。

 今回のアドベンチャーワールドと同様、ゾウが絡んだ事故もあり、平成24年にはラオス人の男性飼育員が雌のアジアゾウに胸などを踏まれて死亡。ゾウは穏やかそうな外見とは対照的に飼育員との事故が多い動物とされ、千葉県市原市の「市原ぞうの国」の広報担当者は「体が大きく、わずかな動作でも飼育員の大けがにつながりやすい。信頼関係がなければ近づいてはいけないが、人間とのコミュニケーションを求める性格もある」と飼育の難しさを強調した。

 動物の行動に詳しい岩手大学の出口善隆准教授も「雌ゾウは発情期や排卵が近づくと、外部との接触を嫌がる傾向にある」と指摘。その上で、全国的に大型動物の飼育事故が相次いでいることについて、「飼育下の動物でも野性的な面は完全には排除できない。施設は飼育員の経験に頼るだけではなく、緊急避難の方法など対策を考えていく必要がある」と話した。

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