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【世界を読む】指切断しても逮捕されても、トランプ政権からの“越境”…カナダ国境の町、不法入国する人々

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指切断しても逮捕されても、トランプ政権からの“越境”…カナダ国境の町、不法入国する人々

米ニューヨーク州の国境にタクシーで来てカナダ・ケベック州に入ったスーダン出身の女性と家族。カナダの警官に拘束され、助けられながら歩いた。厳寒の季節にもかかわらずトランプ政権に絶望し、逮捕覚悟でカナダに入る越境者が増えている=2月12日(ロイター) 米ニューヨーク州の国境にタクシーで来てカナダ・ケベック州に入ったスーダン出身の女性と家族。カナダの警官に拘束され、助けられながら歩いた。厳寒の季節にもかかわらずトランプ政権に絶望し、逮捕覚悟でカナダに入る越境者が増えている=2月12日(ロイター)

 トランプ米大統領の当選をきっかけに、米国から徒歩でカナダに入る不法入国者が増えている。難民申請を却下され米国での生活を見限ったアフリカ出身者らだ。幼い子供を連れての逃避や、雪原を何時間も歩いて凍傷で指を切断するケースも。カナダ側の国境の町では、治安悪化の懸念も出始めた。(坂本英彰)

カナダに駆け込む

 ロイター通信が厳寒期の2月、米ニューヨーク州北部からカナダ・ケベック州に国境を越える8人グループの様子を伝えた。

 子供4人を含む男女8人はタクシーで国境近くに乗り付けた。米国の国境警備隊員が助手席の男性に旅券の提示を求め、質問をはじめる。すると他の7人はタクシーのドアを開け、眼と鼻の先にあるカナダ側に駆け込んだ。国境には雪をかぶった草むらがあるばかりでフェンスもない。

 質問を受けた男性も結局、旅券を奪い取ってカナダ側に走った。隊員は追ったが国境まで。隊員が「男は不法滞在で拘束するはずだった」と告げたその先には、カナダ連邦警察の警官がいた。状況を見ていたのだ。でこぼこして足元が悪いなか男女らは警官らの助けを借りて歩き、幼い子供は警官に抱きかかえられた。

 男性は質問を受ける間に、スーツケースなど荷物をカナダ側に投げ込んでいた。逃げたあと米国側に残った荷物も国境警備隊員がカナダの警官に渡した。不法出入国は成功した。

「どう扱われるか不明な米国…怯えて暮らすより、カナダで逮捕を選ぶ…」

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