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地震被害乗り越えた熊本市の動植物園 10カ月ぶり、一部再開

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地震被害乗り越えた熊本市の動植物園 10カ月ぶり、一部再開

一部再開した熊本市動植物園で、アフリカゾウを見学する家族連れら=25日午前、同市東区 一部再開した熊本市動植物園で、アフリカゾウを見学する家族連れら=25日午前、同市東区

 昨年4月の熊本地震で大きな被害を受け、休園が続いていた熊本市動植物園が25日午前、約10カ月ぶりに一部再開した。園内では液状化や地盤沈下の復旧工事が続いており、被害が比較的小さかった約4割のエリアを使い、約4分の1の種類の動物のみを公開。当面は入場無料とし、土日祝日の限定的な開園となる。

 園の西側に設けられた臨時門では午前9時の開園と同時に、列を作って待っていた家族連れが速足で園内に。約6・5ヘクタールの再開エリアでマサイキリンやアフリカゾウなど約30種類の動物を見学した。熊本県益城町から家族と訪れた小学1年の遠藤莉々花さん(6)は飼育員の指示通りに座るゾウの様子に「人の言うことが分かっていてすごい」。母親のちひろさん(37)は「地震の影響で子どもたちの遊び場が減っていたので、再開を心待ちにしていた。動物も無事で良かった」と笑顔を見せた。 「動物ふれあい広場」ではヒツジなどに触れることができる。植物ゾーンの温室に入ることはできないが、一部の花壇は観賞でき、ウメの花やツバキが見頃だ。 熊本市は今も、建物や道路などあちこちに地震の爪痕が残る。岡崎伸一園長(58)は「復興にはまだ時間がかかる。市民や観光客が休日を過ごし、安らげる場所になってほしい」と話している。

 正門と西門は閉鎖が続いているため、入門は南門と臨時門からとなる。開園は午前9時~午後5時。

 園は再開と同時に「復興応援サポーター」の募集を開始。入り口で寄付を募り、個人は5千円、団体は2万円以上を募金することで、被害が大きい観覧休止エリアの見学会などに参加できる。

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