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【名古屋大元女子大生殺人】
勾留中も「拘置所の職員を殺したい。弁護士でもいい」 ノートに記して「殺意を発散」
平成26年に女性が殺害され、24年に高校生2人が劇物を飲まされた事件で、殺人や殺人未遂罪などに問われた名古屋大の元女子学生(21)は17日、名古屋地裁の裁判員裁判公判で、起訴後の勾留中、ノートに「(拘置所の)職員を殺したい。弁護士でもいい」と書いていたと明らかにした。
元女子学生は「人を殺したい思いが頭を占めてどうしようもなく、書いて発散させたかった」と証言。「殺意を抑えるのがとてもつらい」と書いたこともあったとした。
弁護側は重篤な精神障害を理由に無罪を主張。検察側は障害の影響は限定的で完全責任能力があったと訴えている。
起訴状によると、19歳だった26年12月、名古屋市の自宅アパートで女性=当時(77)=を殺害したほか、24年5~7月、仙台市で同級生ら2人に飲み物に混ぜた硫酸タリウムを飲ませ、殺害しようとしたとしている。