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【金正男氏殺害】兄は弟の「潜在的脅威」だった…祖父めぐりコンプレックスも 金一族に詳しい李相哲・龍谷大学教授

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【金正男氏殺害】
兄は弟の「潜在的脅威」だった…祖父めぐりコンプレックスも 金一族に詳しい李相哲・龍谷大学教授

韓国メディアとのインタビュー後に手を振る、金正男氏=2010年6月、マカオ(AP) 韓国メディアとのインタビュー後に手を振る、金正男氏=2010年6月、マカオ(AP)

 金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄で海外で静かに暮らしていた金正男氏が、なぜ今殺されたのか? 主に3つの理由が考えられる。 ひとつは、金委員長にとって正男氏は潜在的脅威であったこと。金正恩体制に対しては中国さえも懐疑的とされ、レジームチェンジが必要ではないかという声もあがっており、金委員長はこれを警戒していた。

 非現実的ではあるが、金委員長が何らかの理由で権力の座から追われた場合、次の指導者として考えられるのは正男氏だった。金委員長にとって正男氏が心理的負担になっていたことは間違いない。

 二つめは、金委員長の叔父で2013年12月に処刑された張成沢国防副委員長(当時)の「残党」粛清だ。正男氏は張氏夫妻から実の子供のようにかわいがられていた。

 金委員長はこの5年間、大勢の幹部を粛清してきた。特に張氏と関係のあった者、政権に対し不平不満をいう者は容赦なく粛清した。金委員長の世襲、現政権に対し批判的な態度をとっていた人でこれまで生き残っていたのは正男氏ぐらいだった。自分の権威を示す上でも、排除する必要があったのだと思われる。

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