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【近大革命(13)】新年の新聞広告で決意表明…これだけ言い切って実現しなければ笑いもの 近畿大学広報部長 世耕石弘

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【近大革命(13)】
新年の新聞広告で決意表明…これだけ言い切って実現しなければ笑いもの 近畿大学広報部長 世耕石弘

「固定概念を、ぶっ壊す。」と決意表明した平成26年1月の新聞広告(近大提供) 「固定概念を、ぶっ壊す。」と決意表明した平成26年1月の新聞広告(近大提供)

▼(12)“オワコン”扱いの「近大マグロ」あえて広告塔のワケ…から続く

 近畿大学は平成23(2011)年から新年に、学内外への決意表明の意味を込めて新聞各紙に全面広告を掲載しています。

 近大マグロなどをメインとするデザインと、広報部のスタッフで考え抜いたキャッチフレーズでメッセージを発信しています。正月は各企業の力の入った広告が紙面にあふれます。その中で少しでも目立つため、デザインの条件は「近大を象徴するものが登場する」「社会にインパクトを与える」の2つです。

 26年1月3日に新聞各紙(関西版)に掲載した全面広告は、山の頂から巨大なクロマグロが顔をのぞかせるデザインで、キャッチフレーズは「固定概念を、ぶっ壊す。」でした。最初に広告代理店が持ってきたデザインは、マグロがロケットになって飛んでいっているようなイメージ。そのアイデアから絵ができてきたので、あとはキャッチコピーでした。

 お気付きの通り「固定概念」は造語です。本来なら「既成概念」「固定観念」にするところですが、あえて造語を使うことにしました。このキャッチコピーで伝えたかったのは「関関同立」(関西、関西学院、同志社、立命館)がトップグループにある関西の大学の序列を変えることです。

 日本の大学の序列は入れ替え戦のないリーグ戦という状態で、大学側がいくら努力しても変わることがありませんでした。これに近大が挑むという宣言です。

 代理店の提案は「関関同立を追い越す!」といったストレートなコピーだったのですが、それでは見る人の共感を得られないと思いました。私たちと同じように、固定化した価値観に縛られ、もがいている人たちに共感してもらえるものをということで考えました。あくまでイメージですが、ぶっ壊す対象として固くて古くさい…。そこで生まれたのが「固定概念」という造語だったのです。

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