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【近大革命(9)】女子志願者増へ…個性派人形「ブライス」起用 近畿大学広報部長 世耕石弘

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【近大革命(9)】
女子志願者増へ…個性派人形「ブライス」起用 近畿大学広報部長 世耕石弘

「ブライス」をキャラクターに採用した総合社会学部のポスター(近大提供) 「ブライス」をキャラクターに採用した総合社会学部のポスター(近大提供)

▼(8)メディアに取り上げられるユニーク広告を…から続く

 近畿大学で2番目に手がけた広告は、平成22(2010)年4月開設の総合社会学部の学生募集が目的でした。昔から男くさいバンカラのイメージが強い近大ですが、それは「18歳人口」の減少が進む現状では弱点ともいえます。17年ぶりの新学部となる総合社会学部の狙いのひとつは、女子比率を高めることでした。

 他大学でも相次いで同時期に新学部の開設計画があり、募集活動が本格化する時期に各媒体に新学部の広告があふれることが予想され、特徴のない広告では受験生に認知されない可能性があるため「埋もれない広告」を目指しました。

 ただし単に目立つだけでは逆に受験生に敬遠されることは目に見えており、総合社会学部のポリシーをストレートに伝えることを考えました。まず日曜日にラフな私服で広告担当スタッフと新学部の教職員に集まってもらい、ワークショップ形式で「どのような人間を育てたいか」という思いを語ってもらいました。ここで生まれたのが「社会を見つめるチカラを磨く」というメッセージでした。

 これを視覚的に表現できるキャラクターとして採用したのがアメリカンドール「ブライス」です。大きく見開いた瞳が特徴のブライスは1972年に米国で制作され、日本でも静かなブームを呼んでいました。起用の理由は世代によって地名度に大きな差があったことです。おじさんたちは誰も知らないけど、若い女子に限って地名度が高く、受験世代の女子に自分たちをターゲットにした広告だと感じてもらえるからです。

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