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半世紀前の大発見「マチカネワニ」のエピソード紹介 阪大サイエンスカフェ

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半世紀前の大発見「マチカネワニ」のエピソード紹介 阪大サイエンスカフェ

巨大なマチカネワニのレプリカを手にとる出席者。右は伊藤さん=豊中市 巨大なマチカネワニのレプリカを手にとる出席者。右は伊藤さん=豊中市

 コーヒーやドリンクを片手に、科学者の講演に耳を傾ける大阪大の「サイエンスカフェ」が4日、大阪府豊中市曽根東町の市立中央公民館で開かれた。同市の大阪大豊中キャンパスで、半世紀以上前に出土した約45万年前のワニの化石「マチカネワニ」にまつわるエピソードを紹介。出席した人たちは、マチカネワニの頭部をかたどった巨大なレプリカを手に取り、興味津々の様子で聞き入っていた。

 大阪大総合学術博物館特任講師の伊藤謙さんが「豊中の至宝・マチカネワニ~発見と研究の軌跡~」と題して講演。伊藤さんによると、昭和39年、豊中キャンパス(豊中市待兼山町)の理学部新校舎建設現場で、予備校生が動物の骨片の化石を発見。当初はゾウなどの骨ではないかとみられたが、その後の学術発掘調査で巨大なワニの全身骨格が出土し、地名からマチカネワニと命名された。

 化石は約45万年前のもので、後ろ足に骨折の跡があり、縄張り争いなどで戦い、傷ついたオスではないかと推測されるという。

 伊藤さんは講演で、この発見の後、岸和田や高槻市など府内のほか、北海道から中国、九州までワニの化石が次々に出土し、日本で太古のワニなど「古脊椎動物」を研究する新しい学問が生まれたと紹介。訪れた約40人の科学ファンは熱心に聞いていた。

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