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【受験を考える】「自分の子供を受験させる気になれない」という塾経営者も…

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【受験を考える】
「自分の子供を受験させる気になれない」という塾経営者も…

公立がよいのか、私立がよいのか、生徒たちだけでなく、保護者たちの悩みもつきない 公立がよいのか、私立がよいのか、生徒たちだけでなく、保護者たちの悩みもつきない

 受験について、みなさんのご意見をうかがうこのコラム。学習塾を経営しているという方から興味深いメールをいただいた。「中学受験は、仕事としては大好きですが、わが子を受験させる気にはなれない」という。「受験して素敵な人生を送れる子もいますが、そうでない子供もみてきたからです」とのことだった。

 先日、私立学校の先生が塾側に営業活動を繰り返していることについて「塾と私立が癒着しているのではないか」と批判的な意見を持つ私立学校の先生のご意見を紹介したが、この学習塾経営の方も「少子化で生徒が減り経営が成り立たなくなるのはよくわかるのですが、本当にいい教育をしたら人も集まります」と指摘。

 合格実績ばかりを重視する風潮に疑問を呈したうえで「どの学校も実績のことばかりいうのは腑に落ちません」としていた。

 塾経営者として学校による説明会に参加する機会も多いようだが「説明会でいっている内容と現場が全然違うこともよくある」とも記していた。誇大宣伝がある、ということなのだろうか。

 ただ、学校が受験生やその保護者向けに主催する学校説明会は、それぞれの学校の雰囲気をつかむ場としては、貴重な機会のようにも思う。学校側の説明を、どこまで鵜呑みにするのかという問題はあるが、少なくとも先生たちの雰囲気はよく分かる。

 宗教系なのか、男子校、女子校なのか、勉強中心なのか、スポーツ重視なのか。あるいは規律を大切にするのか、自由な雰囲気なのか。私立学校の場合、公立以上に校風の違いがはっきりしているだけに、そのあたりを学校説明会で知っておくのも悪くないだろう。

 進学実績を重視するタイプの学校では、学校説明会でも、大学合格人数の伸びなどを強調する学校も少なくないが、時折、きわめて進学実績が高いにもかかわらず、学校説明会ではそのことにほとんどふれない-という学校もある。

 メールの主も「偏差値が高い学校では説明会で実績のことをいわない学校もあり、それはさすがだなと思います」とし「目先の大学実績よりも子供たちの人生に本気で向き合える先生がどれだけいるか。これが大切なのではないでしょうか」とも記していた。(か)

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