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男前豆腐店、常識破りの挑戦 インパクトある商品名、脱価格破壊、独自の製法… 京都

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男前豆腐店、常識破りの挑戦 インパクトある商品名、脱価格破壊、独自の製法… 京都

豆腐製品の製造工程を確認する従業員ら=京都府南丹市の男前豆腐店本社工場 豆腐製品の製造工程を確認する従業員ら=京都府南丹市の男前豆腐店本社工場

 「特濃ケンちゃん」「信吾港町」「男の3連チャン」…。スーパーの豆腐売り場を通ると、パッケージにインパクトが強い名前やイラストが描かれた商品を見かける。京都市中心部から車で約1時間離れた京都府南丹市に本社・工場がある「男前豆腐店」の商品たちだ。

 名前に苦言も

 「豆腐が1丁10円の特売品で売られているのはおかしい」

 伊藤信吾社長は、豆腐業界の常識に納得がいかなかった。多少の利益が出なければ、豆腐製造を続けることはできない。「脱・価格破壊」へ。業界に疑問を投げかける形で発売したのが平成15年、父が経営していた豆腐会社から発売した「男前豆腐」だった。

 価格は300円。二重底の容器を採用したことで、出荷から数日後に豆腐から水分が切れて固くなることから、「水もしたたるいい豆腐(男)」という連想で名付けた。

 ネーミングだけでなく、豆腐の製法も大豆の皮をむくという業界の常識外だった。豆腐は大豆の甘みが強まり、なめらかな味に仕上がった自信作だった。

 しかし、デビュー当初からヒット商品だったわけではない。小売店のバイヤーから「汗臭そう」「名前を変えた方がいい」といった苦言も相次いだ。

 拠点集中でピンチ脱出

 そんな商品が売れるようになったのは17年。当時37歳の伊藤社長が独立・創業し、倒産した南丹市の豆腐工場を買い取った同年の夏、東京・二子玉川の高島屋出店をきっかけにマスコミが「流行(はやり)もの」として相次いで取り上げたためだ。

 その後、大阪・梅田の阪神百貨店へ売り込みに行くと、バイヤーから「待ってました」という声。「いけるかもしれない」と手応えをつかみ始めた。

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