産経WEST

【リレーコラム】超合金にファミコン、ガンプラで輝いていた街の玩具店 閉店惜しむ声が教えてくれたこと

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【リレーコラム】
超合金にファミコン、ガンプラで輝いていた街の玩具店 閉店惜しむ声が教えてくれたこと

 入荷をとめていた店内に並ぶ商品は少なかった。「僕も悪かったんやけどな。他の店ができて、いつの間にか、そっちに行ってしもうて…」。駆けつけた男性はプラモデルの箱を手に、心中を明かしてくれた。店が輝いていたころと比べれば、寂しくなっていたはずだ。それでも皆、正木さんにひと目会おうと足を運んだのだ。

 クリスマス前には、子供のプレゼントを買う親のため日付が変わるまで店を開けた。「ガンプラ」全盛期には午前5時に子供たちが列を作ることもあった。長い歳月を振り返りながら「店があったから人生が楽しかった。今考えれば、楽しい思い出しかない」と笑顔で語った正木さん。悔いのない表情の意味が分かったような気がした。

 取材を通じて、「地域面を大切に」という自身の信条を改めて思い出していた。富田林に駐在として赴任して間もなく1年。いつまでこの地にいられるか分からないが、バンビの記憶を胸に刻み、今年もぶれることなく仕事に励みたい。(藤崎真生)

「産経WEST」のランキング