産経WEST

【歴史インサイド】忠臣蔵秘話、巨大寺院との意外な関係 「赤穂事件」吉良上野介から〝直接聴取〟…徹底調査のウラ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【歴史インサイド】
忠臣蔵秘話、巨大寺院との意外な関係 「赤穂事件」吉良上野介から〝直接聴取〟…徹底調査のウラ

「江戸江遺書状留帳」で浅野内匠頭の行為を「乱心」と伝える一文(左頁最後から2行目あたま)=京都市下京区の西本願寺 「江戸江遺書状留帳」で浅野内匠頭の行為を「乱心」と伝える一文(左頁最後から2行目あたま)=京都市下京区の西本願寺

 義冬による同年8月14日付の書状は「ご拝領の替地、海手のお屋敷ということへのお見舞申し上げます」と記し、築地で再建を始めた築地御坊に関して、海沿いの埋め立て地への移転を余儀なくされた西本願寺への見舞いの手紙を出している。

 また、さらに別の書状は築地で本堂を再建することの許可状だったが、当時役職にあった上野介が名を連ねていたことが分かった。

 今回の発見とは別に、過去には上野介の祖父、義弥(よしみつ)が西本願寺に宛てた書状も同研究所で見つかっていた。吉良家と西本願寺は3代にわたり関係を築いていたのだった。

真相つかみきれず?

 本願寺史料研究所の大喜(だいき)直彦上級研究員は「吉良家との関係を重要視し、吉良家も西本願寺との親交を深めていた。今回の義冬関連の手紙からは、公的な立場を超えた親密な関係もうかがわせる」とする。

 どういうことか。吉良家は当時、幕府と朝廷をつなぎ幕府の儀式・典礼をつかさどる『高家(こうけ)』という役職にあった。幕府の内情にもアクセスできたとみられ、今回見つかった書状の中でも、東本願寺側が幕府へ贈った進物の内容を西本願寺側に知らせたことが分かる書状が見つかっている。

 現在とは大きく異なり、当時の寺は、政権や権力者の意向に盛衰がかかっており、幕府の動静や実情を知ることは組織にとって最重要課題であった。そうしたことから、西本願寺側としては、幕府の情報を入手できる吉良家が刃傷事件にどう関わったのかなど、事件の真相に懸命に迫ろうとしたとみられる。

続きを読む

このニュースの写真

  • 忠臣蔵秘話、巨大寺院との意外な関係 「赤穂事件」吉良上野介から〝直接聴取〟…徹底調査のウラ

「産経WEST」のランキング