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【関西の議論】「多死社会」到来で従来の葬儀に抵抗感? 「遺体ホテル」って何だ…〝火葬渋滞〟で変わる葬送シーン

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【関西の議論】
「多死社会」到来で従来の葬儀に抵抗感? 「遺体ホテル」って何だ…〝火葬渋滞〟で変わる葬送シーン

「ご安置ホテル リレーション」にある遺体の安置室。故人と最期の時間を過ごすことができる=大阪市北区 「ご安置ホテル リレーション」にある遺体の安置室。故人と最期の時間を過ごすことができる=大阪市北区

 「遺体ホテル」。そう呼ばれる〝特殊な〟ホテルが大阪に存在する。火葬までの間、家族が遺体と「最期の時間」を過ごせるように約5年前にオープンしたが、月に30件ほどの安定した利用があり、すでにリピーターもいるなど意外にも好評だという。なぜ、ここまで需要があるのか。背景には超高齢化社会の到来に伴う「多死社会」を迎え、火葬が追いつかない〝火葬渋滞〟が発生している実態のほか、従来型の葬儀会社任せの葬送への抵抗感が見え隠れする。遺体ホテルに〝潜入〟し、新たな葬送の形の一端をのぞいた。(細田裕也)

いざ「遺体ホテル」へ

 阪急中津駅(大阪市北区)から徒歩5分。工場やマンションが点在する一帯に、「遺体ホテル」と呼ばれる「ご安置ホテル リレーション」は存在する。外見はどこにでもあるビジネスホテル。築30年以上というホテルをリニューアルし、平成24年3月にオープンした。

 6階建てで、1階のロビーにはスタッフが24時間常駐。2階には10~15人を収容でき、通夜・葬儀を行う式場があり、3~5階は遺体の安置室や家族が寝泊まりできる控え室がある。遺体を収めるカプセルは、ドライアイス不要ながら十分な保冷効果があり、控え室にはバス・トイレも完備。家族も故人との「最期の時間」を、快適に過ごすことができる。

 「故人にとってどんな送り方が最もふさわしいのか、家族が立ち止まって考える場を提供したかった」。こう話すのは、ホテルの運営会社の栗栖喜寛社長(54)だ。

5年以上前から“遺体滞留”時代…安価な火葬式、すでにリピーターも

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