産経WEST

【西論】平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【西論】
平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう

11日、ニューヨークのトランプタワーで行われた記者会見で、記者を指すトランプ次期米大統領(AP) 11日、ニューヨークのトランプタワーで行われた記者会見で、記者を指すトランプ次期米大統領(AP)

 長々と前講釈を垂れたのは、海と交易が日本にとっていかに大切かを示すのが、えべっさん信仰だからだ。今年1年を展望するとき、この交易や貿易、世界との経済連携が鍵になることは間違いない。目が離せないのは、1月20日に米大統領に就任するドナルド・トランプ氏である。

 トランプ氏は就任初日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの離脱を正式通知し、公平な2国間貿易を通じて米国の雇用と産業を取り戻すとしている。日本が難産の末に批准手続きを終えたTPPは、日本の農産物の関税撤廃率を81%に抑え、工業品を含めた撤廃率は95%にとどまっている。完全な公平をめざすトランプ氏のお気に召すはずもなく、日本は今後、米国との単独交渉を進めるにしても、農業分野でかつてない譲歩を覚悟しない限り、得意分野の自動車や自動車部品などで対抗的な関税を課される可能性が大きい。そうした対応を米国が各国に行うとしたら…。世界に保護貿易主義が蔓延(まんえん)する懸念は現実的なものなのだ。

 株価などを見ると、トランプ氏のエネルギー規制撤廃などの経済政策に期待する向きもある。トランプ氏は国内インフラの再整備や大型減税、国防費増大なども打ち出しており、米国の好景気を追い風に日本経済の好調を予想するからだろう。ただ、米国市場が日本にとって開かれていなければ、どれだけの恩恵を受けられるのだろうか。貿易立国しか道のない日本にとって、トランプ大統領はやっかいな存在であることは間違いない。

やっかいな存在だが…貿易立国そして日米安保、そして「自力」

このニュースの写真

  • 平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう
  • 平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう
  • 平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう
  • 平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう
  • 平成29年展望 「トランプ外圧」を利用しよう

関連ニュース

「産経WEST」のランキング