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「たばこ」が41年ぶりトップ 京都市の火災原因、「放火」上回る

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「たばこ」が41年ぶりトップ 京都市の火災原因、「放火」上回る

 京都市消防局は10日、平成28年中(1~12月)の災害統計(速報値)をまとめ、市内で発生した火災のうち「たばこ」が原因による火災が49件と最多となり、昭和51年から40年連続で1位だった「放火」を抜いてトップになったと発表した。火災の発生件数は256件で、前年を24件上回り、死者数も15人と9人上回った。救急出動件数は1302件増え、8万4638件で、平成22年から7年連続で過去最多を更新した。

 市消防局によると、火災件数は25年から3年連続で減少傾向だったが、増加に転じた。火災による死者数15人うち12人が高齢者や体の不自由な人だった。

 出火原因別では、たばこが原因による火災が前年比14件増の49件となり、放火(42件)を上回って41年ぶりに最多となった。

 たばこが原因の火災をみると、建物火災は39件。死者は5人で、体力的に避難できなかったのが3人。2人が就寝中だった。建物内の出火場所では、寝室が最も多く16件だった。

 発生状況では、「喫煙中に火種が落下」(24件)▽「寝たばこ」(3件)▽「灰皿から落下」(2件)-と、火種が布団など燃えやすいものに落下した火災が約6割を占めた。そのほかは、「たばこの投げ捨て」(10件)▽「吸い殻をくず入れなどに捨てる」(6件)▽その他(4件)-となっている。

 市消防局によると、たばこによる火災では、カップ麺の器など灰皿以外のものを使用しているケースもあるといい、「水を入れた灰皿を使ってほしい。また、たばこを吸う場所を決め、寝たばこはしないように」と呼びかけている。

 一方、救急出動は1日平均231・3件出動しており、約6分14秒に一回出動したことになる。急病(65・7%)▽一般負傷(15・7%)▽交通事故(9・5%)-で全救急出動件数の90・9%を占めた。

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