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ゴボウで目指す「桃源郷」…たった1人の集落 滋賀・桃原地区

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ゴボウで目指す「桃源郷」…たった1人の集落 滋賀・桃原地区

桃原ゴボウを収穫する子供たち=平成28年11月、滋賀県多賀町 桃原ゴボウを収穫する子供たち=平成28年11月、滋賀県多賀町

 定住人口がたった1人の滋賀県多賀町の桃原(もばら)地区を活性化しようと、近隣自治体に住む住民らが中心となり、かつて高級品として取引された地区の特産品「桃原ゴボウ」を復活させる取り組みを進めている。目指すは、日本の“桃源郷”。種まきや収穫を手伝う人を募って訪問人口を増やすとともに、ゴボウを再び特産品として流通させて桃原の知名度を上げたい考えだ。(江森梓)

深呼吸したくなる魅力

 取り組みを進めているのは、多賀町に隣接する同県彦根市に住む会社役員、中川信子さん(58)。使わないまま所有していた同地区の土地を役立てようと考えたのがきっかけだ。桃原はJR彦根駅から東に数キロの中山間地域にあり、現在定住している住民は1人しかいない。

 中川さんは多賀町内で育ち、幼いころから桃原に対するあこがれがあった。「桃原には、訪れると深呼吸したくなる魅力がある。『心のふるさと』という感じかな」と話す。

 特有の粘土質の赤土で栽培される桃原ゴボウは、シャキシャキとした食感があり、香りも良く、かつては京都の高級料亭の正月料理などに使われていた。

昭和38年126人→61年10人…ゴボウ栽培途絶える

 しかし、高度経済成長とともに、桃原地区の働き手が都心部へ流出。多賀町によると、昭和38年に126人いた人口は61年には10人まで激減。ゴボウ栽培も約30年途絶えていたという。

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