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【オトナの外来】「受験直後」の方が問題…不登校は真面目な生徒の方が陥りやすい、緊張感の“落とし穴”にご注意

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【オトナの外来】
「受験直後」の方が問題…不登校は真面目な生徒の方が陥りやすい、緊張感の“落とし穴”にご注意

もうすぐ本格的な受験シーズン。親も気が気ではない もうすぐ本格的な受験シーズン。親も気が気ではない

 いよいよ受験シーズンとなり、受験生はもちろんのこと保護者も気が重いことだろう。受験の時に心を病む子が多くなるのではと思われがちだが、受験シーズンにそのような相談に来る方はほとんどいない。臨戦態勢に入ってしまえば、「勉強がつらい」とか、「合格できるだろうか?」とかの理由のある一般的な悩みや不安なので実は医師が出る幕は少ない。

 最近は全入時代と言われているが、さすがに授業料の安い国公立大学の定員割れはほとんどない。しかし、私立大学ではなんと44.5%の大学が定員割れしているのである。

 当然であるが、定員に満たないから受験すればほとんどが入学できる。予備校では偏差値FとかFランクと呼んでいる。Fとは「Free(自由に入学できる)」の意味があるらしい。

 つまり、大学さえ選ばなければどこでも入学できるし、入学者を確保したい大学ではAO入試や推薦入試を連発して、夏から年内には多くの受験生が入学内定をもらっている。実際の親の悩みは、受験よりも授業料である。

 50歳の管理職のAさんは集中力がなくなり、体がだるいと受診してきた。寝つきも悪く、やっと寝ついても途中に何度も起きる。いつも午前5時前には目が覚めてしまう。会社では部長代理で上からも下からも文句を言われてストレスは多いのだが、特別に大きな原因があるわけではなかった。

 家族問題が関係している場合もあるのでいろいろと聞いてみても、特に問題はないという。2.3回受診して少し症状が落ち着いてきた頃に、「実は息子が不登校で…」と打ち明けてくれた。Aさんの息子は難関の進学校に合格したが、5月から学校に行かなくなっているという。

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