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熊本県で10万羽殺処分開始、高病原性鳥インフル検出
熊本県は27日、南関町の養鶏場で死んだ鶏からH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたとして、飼育する約10万7千羽の殺処分に向けた作業に着手した。簡易検査による陽性反応を受け、詳しく調べるための遺伝子検査を進めていた。
県によると、養鶏農家から26日夕に「約50羽が固まって死んでいる」との届け出が保健所にあった。簡易検査では、死んだ4羽と生きている1羽が陽性だった。県はこの養鶏場から半径3キロ圏にある6農場に、計約14万7千羽の移動自粛を要請。福岡県内を含む半径3~10キロ圏では、19農場に計約96万羽の搬出を控えるよう求めた。
国内の家禽からは今冬、北海道、青森、新潟、宮崎の4道県で高病原性ウイルスが検出されている。熊本県では2014年4月、多良木町の養鶏場で感染が生じ、約11万2千羽を殺処分した。