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【世界を読む】“因縁”のICPOに中国人初の総裁…習近平政権との連動懸念「赤手配書」は“乱発”されるのか

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“因縁”のICPOに中国人初の総裁…習近平政権との連動懸念「赤手配書」は“乱発”されるのか

11月7日、テロや組織犯罪、サイバー犯罪などについて話し合う国際刑事警察機構(インターポール)の年次総会が開催された。新総裁には中国人が初めて選出された(AP) 11月7日、テロや組織犯罪、サイバー犯罪などについて話し合う国際刑事警察機構(インターポール)の年次総会が開催された。新総裁には中国人が初めて選出された(AP)

 国連に次ぐ190の国と地域が加盟する国際機関の要職に、初めて中国人が選出された。その国際機関とは「国際刑事警察機構」。「ICPO」「インターポール」の呼び名で知られ、世界各国の警察組織で構成される。本部はフランス・リヨンに置かれ、犯罪者の国際指名手配や国際犯罪のデータ収集、最近ではテロ関連情報やサイバー犯罪情報も扱う。11月10日、インドネシア・バリで開催された年次総会で、ICPOの新総裁に中国公安省の孟宏偉次官が選出された。人権団体などからは、中国が国外の反体制派や国外逃亡中の汚職官僚らの追跡にICPOを利用するのではないかとの懸念が出ている。

「銭形警部」はいない…

 ICPO、インターポールといえば、日本ではアニメ「ルパン3世」に登場する銭形警部でお馴染みだが、銭形警部のような独自の捜査官もいなければ、逮捕権もなく、各国警察組織との連絡・調整が主業務の機構である。日本は、1996(平成8)年に警察庁の兼元俊徳氏がICPO総裁に就任している。兼元氏はその後、内閣情報官を長く務めた。

 ICPOの実際の主な活動としては、国際犯罪及び国際犯罪者に関する情報の収集と交換▽犯罪対策のための国際会議の開催▽逃亡犯罪人の所在発見と国際手配書の発行-などだ。

 また、日本の警察庁のホームページによれば、ICPO憲章第2条(目的)に「各国の国内法の範囲内で、かつ、『世界人権宣言』の精神に基づき、すべての刑事警察間における最大限の相互協力を確保し、及び推進すること」とあり、同第3条(原則)は「機構は、政治的、軍事的、宗教的又は人種的性格を持ついかなる干渉又は活動もしてはならない」と定めている。

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