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【絶てない虐待(上)】「うまれてこないほうがよかったのかなぁ…」追い詰められる子供たちも、表面化は氷山の一角 浮かぶ「情報共有」の不備

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【絶てない虐待(上)】
「うまれてこないほうがよかったのかなぁ…」追い詰められる子供たちも、表面化は氷山の一角 浮かぶ「情報共有」の不備

 大阪市内に住む40代の今井陽子さん=仮名=は一枚の手紙を見ると今でも胸が締め付けられる。高校1年になる長女(16)が小学4年のときに書いた手紙だ。

 「ママへ」で始まる、その手紙には、手袋を紛失したことをわびる内容がびっしりと記されている。当時、今井さんは、娘に虐待を加えて何かの度に激しく叱責していた。

 手をあげる際、娘はビクッとするしぐさを見せ、背を向けることがあったが、止めることはできず、その小さな背中を蹴り上げることもあったという。

 《バカなのでうまれてこないほうがよかったのかなぁって思っています》

 ここまで娘を追い詰めていたのだと思うと心が痛む。

 だが、この手紙をもらった後も、娘への虐待はなかなか止めることはできなかった。新聞で目にした子育てサロンに参加し、すべてを打ち明けることで、心の荷が下り、以降は一切手を出していないが、虐待は小学5年の終わりまで続いた。

 大阪では、堺の3歳児遺棄や東住吉の1歳児遺棄など幼い子供が犠牲になる事件が相次ぐ。その報に接する度に今井さんは感じる。

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