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【関西の議論】韓国初の即席ラーメン、明星食品が無償で技術提供…「残飯がゆ」の飢え解決の熱意からはじまった

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【関西の議論】
韓国初の即席ラーメン、明星食品が無償で技術提供…「残飯がゆ」の飢え解決の熱意からはじまった

1963年に発売された三養ラーメンの最初のパッケージ。「明星食品株式会社と技術提携」と書かれている(三養食品提供) 1963年に発売された三養ラーメンの最初のパッケージ。「明星食品株式会社と技術提携」と書かれている(三養食品提供)

 この回想や、三養食品への取材を合わせると、韓国の食糧不足に危機感を抱いていた全氏は、昭和34(1959)年ごろ、日本でインスタントラーメンを試食し、「いつかこれを手がけてみたい」と考えた。そして三養食品前身の三養工業社長だった同38(63)年春、インスタントラーメンの機械の輸入や技術提携のために、日本を訪れる。しかし、日本で接触した即席麺の会社は、難しい条件や多くの金額を要求した。

 そんな中、全氏は、知人の紹介で、明星食品社長の奥井氏と会い、韓国の食糧事情を詳しく説明した。回想によると、面会の翌日、奥井氏からはこんな回答があったという。

 「全さん、全面的に協力しましょう。技術料はいっさい不要です。6・25戦争(朝鮮戦争)でお国はたいへんな災禍を受け、傷つかれました。日本は特需景気でもうけ、明星食品は直接その恩恵を受けたわけではありませんが、無関係ではありません。民間外交のつもりでやりましょう。技術料はもちろん、ロイヤルティも不要です。設備いっさいの引き渡し価格1千万円で結構です」

 全氏の資金は5万ドルだったが、設備などの価格は、1千万円をわずかに下回る額で、ドル換算で2万6800ドルで決定したとしている。

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