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夏目漱石作の英語入試問題発見 リスニング実施「画期的」 熊本・旧制五高

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夏目漱石作の英語入試問題発見 リスニング実施「画期的」 熊本・旧制五高

熊本市で見つかった夏目漱石が作ったとみられる英語のリスニング入試問題 熊本市で見つかった夏目漱石が作ったとみられる英語のリスニング入試問題

 没後100年を迎えた明治の文豪夏目漱石が、明治29(1896)年に英語教師として赴任した熊本の旧制第五高等学校(現・熊本大)で作ったとみられる英語の入試問題が、熊本市で見つかった。当時としては珍しいリスニング問題で、専門家は「画期的だ」と評価している。

 熊本大五高記念館(同市)の村田由美客員准教授らが、保管中の資料を整理していて発見した。B5判の紙1枚で、英文でナポレオンのロシア遠征などについて書かれ、受験生に文章を読み聞かせ、和訳させる旨の日本語の記述があった。明治33(1900)年の英語科入試問題と一緒にとじてあった。

 漱石は五高に赴任した翌年の明治30(1897)年、入試問題を作成する入試試験委員や英語科主任に就任。五高の同窓会が出版した本には、同33(1900)年に受験した際、ナポレオンを取り上げた漱石のリスニング試験を受けたと卒業生が寄稿しており、今回見つかった問題は、漱石が英国留学のため同年7月に熊本を離れる前に作ったとみられる。

 川島幸希秀明大学長(近代文学)は「読解偏重だった当時にリスニングを実施したのは先進的。英語教師としての意識の高さが分かる貴重な史料だ」と話している。

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