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【関西の議論】仰天「二日酔い休暇制度」でホワイト化なるか 〝社畜〟ブラック悪評ふんぷんIT業界

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【関西の議論】
仰天「二日酔い休暇制度」でホワイト化なるか 〝社畜〟ブラック悪評ふんぷんIT業界

長時間労働や低賃金など〝ブラック〟のイメージがつきまとうIT業界。人材が集まらないことに危機感を覚え、業界で働く人を対象にした相談会も開かれている。さらに〝ホワイト化〟に向けたユニークな取り組みを始めるIT企業も… 長時間労働や低賃金など〝ブラック〟のイメージがつきまとうIT業界。人材が集まらないことに危機感を覚え、業界で働く人を対象にした相談会も開かれている。さらに〝ホワイト化〟に向けたユニークな取り組みを始めるIT企業も…

 2日続けての徹夜、1カ月連続勤務、残業代なし…。IT業界で横行する長時間労働や低賃金などの不安定な働き方を変えようと、大阪のIT技術者らでつくる団体が業界全体の〝ホワイト化〟に向けて活動している。「社畜SE(システムエンジニア)」とまで呼ばれ、若者たちが使いつぶされる実態が社会問題化し、最近では業界を避けようとする求職者が増えているともいわれる。危機感を覚えたIT企業の中にはユニークな「二日酔い休暇制度」を導入するなど、脱ブラックに向けて動き始めた。

「地獄ですよね」

 「まさにデスマーチ(死の行進)だった」

 以前勤めていたIT企業の職場環境について、横山信行さん(34)はこう振り返った。

 デスマーチとは、軍隊での過酷な訓練のこと。近年はIT業界で蔓延(まんえん)するブラックな働き方を指す言葉としても用いられるようになった。

 横山さんが当時開発していたのは個人データを登録・管理するパッケージソフト。スタッフの人数や技術力を考えると1年半は欲しい納期が、わずか半年後に設定されていた。

 バグ(不具合)を修正すると、それに伴って別のバグが発生した。まさに悪循環のデスマーチ。そのころは1カ月間で400時間の連続勤務。休みは1日だけだった。午前9時から午後6時まで働いて「ようやく昼休み」という感覚だったといい、それから食事休憩を挟み、午前3時まで働いた。

 家に帰ることはほぼなく、段ボールを床に敷いて寝た。同僚は机に突っ伏して、気絶したように寝ていた。食事は近くのコンビニ弁当がほとんどで、栄養ドリンクの空瓶が机の上に並んだ。

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