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【過労自殺】強い使命感から「逃げ出したい」…大切なのは「助け合える職場環境」と専門医

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【過労自殺】
強い使命感から「逃げ出したい」…大切なのは「助け合える職場環境」と専門医

 「自分がやらないと仕事が進まない」と考えていた元報道記者の男性のように、過労自殺に至る人の共通点を「強い使命感を感じて限界を超える仕事に取り組み、疲労をため込む」と日本精神神経科診療所協会会長で精神科医の渡辺洋一郎氏は指摘する。未然防止には、「互いに助け合える職場環境が必要」とする。

 渡辺氏によれば、上司や同僚と支え合える関係にあれば、仕事を一人で抱えず相談でき、周囲も精神的な不調に気付けるが、近年は個人主義の影響で、こうした風土が薄れているという。

 過労で鬱病を発症した場合、「この状況から逃げたい」と衝動的に自殺に至るケースが多い。渡辺氏は、「疲れているのに眠れず、好きなことが楽しめないという状況は危険。直ちに病院に行ってほしい」と主張する。

 このほか、過労自殺では時間外労働の長さばかりが取り上げられるが、渡辺氏は「業務として必要な時間だと納得できなければ、基準以下の労働時間でも強いストレスを受ける」とし、時間の長さだけでなく、質も不調を倍増させる大きな要素と指摘している。

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