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【関西の議論】「もう殺さないで!」野良猫対策のカギは〝産ませない〟 不妊・去勢手術を公費負担、全国初条例の効果は

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【関西の議論】
「もう殺さないで!」野良猫対策のカギは〝産ませない〟 不妊・去勢手術を公費負担、全国初条例の効果は

NPO法人「神戸猫ネット」が民家に設置した餌入りのケージに群がる野良猫=神戸市須磨区 NPO法人「神戸猫ネット」が民家に設置した餌入りのケージに群がる野良猫=神戸市須磨区

 「玄関前がふんだらけ」「鳴き声がうるさい」。飼育数が犬に迫るほどの空前の猫ブームの陰で、野良猫にまつわる苦情が後を絶たない。平成27年度の猫の殺処分数は約6万7千匹と犬の4倍以上に上った。無責任な餌やりなどを規制する条例を制定し、野良猫対策に取り組む自治体が増える中、神戸市議会で5日、野良猫の不妊・去勢手術を公費負担し、推進する条例案が可決、成立した。狙いは野良猫を増やさず、殺処分を減らすこと。ルールを守らず餌を与える人がいる一方で、野良猫の被害に怒り心頭の人もいる。好き嫌いが二分する傾向が強い猫だけに賛否も分かれるところだが、果たして効果は-。(益田暢子)

かわいさ余って、憎さ100倍?

 「昔から野良猫が多くて、自治会に相談しても『保健所に言ってくれ』としか言われへん」

 神戸市須磨区の須磨海水浴場近くの住宅街に住む会社員の男性(36)は顔をしかめた。

 自宅周辺には数匹の野良猫がたむろし、玄関前はふんまみれ。狭い路地を車で走行中、誤って猫をはねたこともある。「猫はかわいいし、殺処分されたらかわいそう。でも、ほんまにどうにかしてほしい」

 11月下旬、野良猫の苦情が絶えないこの住宅街で、「TNR」活動が行われた。TNRとは、捕獲し(Trap)、不妊・去勢手術を施し(Neuter)、元いた場所に戻す(Return)ことを意味する。

 この活動を行うNPO法人「神戸猫ネット」(同市)のメンバー7人は1軒の民家ガレージに住みついた野良猫の捕獲を試みた。住民によると、ガレージは当時、一部住民による餌やり場と化し、15匹以上の野良猫がいた。

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