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【関西の議論】「異常と思わないのが異常だ」県警本部長も絶句…なぜ起きる?“岡山特有”の用水路転落死亡事故

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【関西の議論】
「異常と思わないのが異常だ」県警本部長も絶句…なぜ起きる?“岡山特有”の用水路転落死亡事故

柵が無く、危険な用水路が至る所に見られる=岡山市南区 柵が無く、危険な用水路が至る所に見られる=岡山市南区

柵の設置に問題も

 「こういった状況を放置されているのはまずい」と、市川医師は平成27年8月に倉敷市長宛てに、同センター長名義の要望書を提出したという。

 市川医師は「安全対策の障壁として、柵や蓋の設置で車が通れなくなったり用水路の清掃ができなくなったりして、住民生活が不便になる箇所も多数あり、柵などを設置したのに住民の苦情で撤去した例もあると聞いている」と話した。

 そして「とにかく用水路が多く、岡山市だけで約4千キロなので、すべてに安全対策をするとなると、お金がいくらあっても足りないという問題がある」と指摘した。

 市川医師は「県内にずっと住んでいる人は蓋がない用水路がいっぱいあるのが異常だとは思わないが、他の地方から来た人は違和感を覚えている」という。

 さらに「データがないことが一番の問題。警察には通報があった事例の情報しか集まらない」と指摘。同病院に搬送された半数近くが歩行者だったことから、消防機関と連携して県内の救急搬送になった事案の全例調査と、「用水路転落防止月間」を作って県民への危険性の啓発を提案した。

統計は氷山の一角

 市川医師の指摘を受けた県警交通規制課は、転落事故で過去3年間で31人が死亡したことについて「(自転車や自動二輪が統計の対象で)歩行者は含まれておらず、氷山の一角に過ぎない」と認めた。

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