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被告「殺意はなかった」と否認 豊中の妊婦殺害初公判

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被告「殺意はなかった」と否認 豊中の妊婦殺害初公判

 大阪府豊中市のマンションで昨年5月、住人の女性を刺殺したとして、殺人や銃刀法違反の罪に問われた無職、上原亮宏(あきひろ)被告(55)の裁判員裁判の初公判が5日、大阪地裁(小倉哲浩裁判長)で開かれた。上原被告は「殺意はなかった」と殺人罪の起訴内容を否認。弁護側は刑事責任能力の有無について争う姿勢を示した。

 検察側は冒頭陳述で、上原被告が起訴前の精神鑑定で「妄想性障害」と診断されたと指摘。あいさつする程度の関係だった被害者から、嫌がらせを受けていると思い込んだと動機への影響は認めたが、被害者を執拗に刺すなど犯行の状況から殺意は明らかで、完全責任能力があったと訴えた。

 一方、弁護側は、被害者の頭をこづくなどした記憶はあるが、「致命傷を与えたときはパニック状態だった」として責任能力がなかったと主張。殺人罪は成立せず、傷害罪にとどまると述べた。

 起訴状によると、上原被告は昨年5月27日、豊中市服部西町の自宅マンション6階の通路で、同じ階に住む滝畠裕美さん=当時(33)=の首などをサバイバルナイフで繰り返し刺し、殺害したとしている。滝畠さんは当時、第2子を妊娠していた。一緒にいた当時1歳の長男は無事だった。

 公判に被害者参加した裕美さんの夫、正義さん(44)は「私にとっては(第2子を含め)2人の殺人。絶対に許さない」と弁護士を通じコメントした。

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