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【理研が語る】ゲリラ豪雨…スーパーコンピューター「京」でダイナミックな雨雲の動きを予測

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【理研が語る】
ゲリラ豪雨…スーパーコンピューター「京」でダイナミックな雨雲の動きを予測

「京」で再現した平成25年7月13日の京都・大阪付近の積乱雲。上空に伸びる雲と、地面に降り注ぐ雨が見える 「京」で再現した平成25年7月13日の京都・大阪付近の積乱雲。上空に伸びる雲と、地面に降り注ぐ雨が見える

 「ゲリラ豪雨」という言葉が使われるようになってもう何年もたつ。学問用語ではないが、急な大雨によって時に人命を奪う災害につながるものであり、その恐ろしさを端的に表現しているといえる。せめて事前に雨が降ると分かっていれば被害を防ぐこともできよう。

 ということで、私の研究テーマは豪雨の元になる積乱雲のコンピューターシミュレーションである。天気予報が外れて残念な思いをされた経験は誰でもあるかと思うが、ゲリラ豪雨というのは予報が難しいものの極みである。それを最先端のスーパーコンピューター「京」を使って予測しようというのである。これが実現した暁にはゲリラ豪雨という言葉も必要なくなるかもしれない。

 予測をするにはまず現在の雨雲の様子を詳細に知る必要がある。いま関西には日本に4基しかない最新式のフェーズドアレイ気象レーダが2台もあって、京阪神地区の雨雲を30秒ごとに3次元スキャンしている。雨が地上に降る前に上空の雨粒が落ちてくる様子を細かく観測し、そのデータを利用して将来の動きを予測するのだ。

 ところが天気予報は単に観測データをシミュレーションプログラムに入力すればよいというものではない。天気の変化をもたらす大気の流れは、ほんのわずかな違いが時間とともに急速に大きくなる性質を持っている。これを専門用語でカオスと呼ぶ。

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