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【西論】祝日考 本来の意味を知っておきたい

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【西論】
祝日考 本来の意味を知っておきたい

収穫に感謝する神事「新嘗祭(にいなめさい)」で「豊栄舞」を奉納する巫女ら=23日、神戸市中央区の湊川神社 収穫に感謝する神事「新嘗祭(にいなめさい)」で「豊栄舞」を奉納する巫女ら=23日、神戸市中央区の湊川神社

 ◆国家意識の希薄化

 このような方針を受けて日本側は祝日法をまとめた。11月3日や23日という日付を残したのは、せめてもの日本側の抵抗だったことだろう。

 しかしたとえば「新嘗祭」は、「好ましくない神道の用語」なのだろうか。現在、そんなふうに思う日本人はまずいまい。

 むしろ歴史の味わいを帯びた美しい言葉ではないか。「勤労感謝の日」では何もわからない。占領は日本人の心象風景まで変えてしまった。

 ちなみに祝日法第1条はこうなっている。「日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために…」

 この「美しい風習」のくだりは、原案では「ただしい伝統を守りつつ」だった。「伝統」を削除するようにGHQから求められ、改めざるをえなかったという(所功氏『「国民の祝日」の由来がわかる小事典』)。占領による日本の改変は、そんなところにまで及んでいるのである。

 このようないきさつが忘れられることも、恐ろしい。およそ国家という共同体は、なにがしか節目の日を持つものだろう。その改変は、歴史の忘却、ひいては国家意識の希薄化にもつながりかねない。国旗のない祝日の光景があたりまえになっているのも、理由のないことではない。

 民間団体「明治の日推進協議会」は、3日を「明治の日」に改めることを提唱し、署名活動などを行っている。貴重な活動と思う。

 ◆神社の祭事として

 各地の神社では今も、3日を明治祭として、23日を新嘗祭として祭事を行っているところもある。

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