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恐怖と隣り合わせ、クマハンターが出動 兵庫の山、20年ぶりの狩猟解禁(同行取材)

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恐怖と隣り合わせ、クマハンターが出動 兵庫の山、20年ぶりの狩猟解禁(同行取材)

山を見渡す川中忠行さん=豊岡市但東町 山を見渡す川中忠行さん=豊岡市但東町

 兵庫県で15日、ツキノワグマ猟が20年ぶりに解禁された。10月に入って人里での目撃情報が急増し、人的被害への懸念も高まっている。長年の空白でハンターの経験値も下がっているとの指摘がある中、猟の解禁でクマの頭数調整につながるか。解禁初日、クマ猟に出たハンターに同行取材した。

 豊岡市但東町の公園駐車場で、オレンジ色のベスト姿で猟銃を入れたケースを持った同市のハンター、川中忠行さん(67)と合流した。近くの山がこの日の猟場だ。

 川中さんが運転する軽トラックに同乗して山中へ。舗装されていない道から歩いて川中さんの後に続き、奥へ奥へと進む。雨があがったばかりで地面はぬかるみ、何度も滑って転んだ。

 しばらく行くと視界が180度広がり、山の斜面を見下ろせるポイントに着いた。高さは10~15メートルほどだろうか。ここからなら下にいるクマなどの動物を見つけやすい。早速、川中さんは銃を取り出し、クマが現れるのを待った。

 川中さんは平成3~4年ごろの2回、クマを仕留めたことがあるという。「目撃した瞬間、体が固まった」。恐怖を感じながら引き金を引いたという。

 今回のクマ猟解禁を受け、県内では140人が知事の承認を得てクマハンターとなったが、川中さんは「グループで猟に来てクマと遭遇したら誰かが撃たないと危険だから」と考えた。「できればクマは撃ちたくない。仕留め損なった手負いのクマは怖い」と本音を語る。

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