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【JR福知山線脱線事故】名碑配置、工事行程に異論も JR西が遺族説明会

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【JR福知山線脱線事故】
名碑配置、工事行程に異論も JR西が遺族説明会

慰霊碑のイメージ  慰霊碑のイメージ 

 兵庫県尼崎市で平成17年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故で、JR西日本による事故現場の整備に関する説明会は12日午後も、同県伊丹市内のホテルで遺族を対象に行われた。JR西は事前配布した資料に基づき、工事の進捗(しんちょく)状況や今後の整備案を説明したが、犠牲者の氏名を刻む名碑の配置や工事の行程案などについて、一部の遺族から異論が出た。説明会は13日も開かれる。

 JR西は手を合わせた形をイメージした献花台の左側に犠牲者名を刻んだ名碑、右側に事故への反省の言葉を記した碑文を置く計画を説明。しかし、出席した遺族からは「名碑は中央に置くべきだ」などと意見があり、JR西は引き続き被害者側の意見を聞いた上で、年度内に結論をまとめたいとの考えを示した。

 またJR西は、現場の整備事業を平成30年夏ごろまでに終える予定としたが、事故で次男の昌毅さん=当時(18)=を亡くした神戸市北区の上田弘志さん(62)は「無理やり進めるのはやめてほしい」と要望。「完成時期にこだわるあまり、納得がいかないものになってしまっては、お参りに行っても落ち着かない」と指摘した。一方で長男の吉崇さん=同(31)=が犠牲になった神戸市東灘区の菅尾美鈴さん(68)は「遺族全員が納得するのは難しいと思う」と話した。

 この日は午前中に行われた負傷者対象の説明会と合わせ、約160人の被害者が参加。終了後に会見したJR西の来島達夫社長は「できるだけ早く整備してほしいというお気持ちの方もおり、いたずらに引き延ばすものではないとの観点で工事を進めている」と述べた。

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