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トヨタ、電気自動車を量産 平成32年までに本格参入…バッテリー性能向上で走行距離改善
トヨタ自動車が平成32(2020)年までに電気自動車(EV)に本格参入し、量産を始める方向で検討していることが7日、分かった。トヨタのEV生産の具体的な計画が明らかになるのは初めて。トヨタの環境対応車はハイブリッド車(HV)や水素で走る燃料電池車が中心だったが、戦略を転換してEVも柱の一つに位置付ける。
EVはバッテリー性能の向上に伴い、欠点だった走行距離が大きく改善されてきた。トヨタはEVが将来的に重要なエコカーになるとの見方を示しており、平成24(2012)年には米国でEVを発売した実績がある。国内では街乗り用の超小型EVを手掛けている。
トヨタと包括提携しているマツダも、EVの開発を進めると表明。トヨタとEVで連携することを協議していく方針だ。
トヨタは主力HV「プリウス」の新型を昨年12月に発売した。中期的に需要が急増すると見込まれるプラグインハイブリッド車(PHV)の新たなモデルも、今冬から販売する予定だ。