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遺伝子伝達の鍵、解明 がん細胞死滅に道 大阪大研究チーム

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遺伝子伝達の鍵、解明 がん細胞死滅に道 大阪大研究チーム

 細胞分裂の際、遺伝情報を伝える役割を担う染色体の中央のくびれ部分「セントロメア」が、形作られる仕組みを解明したと、大阪大の深川竜郎教授(分子生物学)らのチームが英科学誌電子版に発表した。

 セントロメアが形成されないと細胞は死ぬため、がん細胞を死滅させる新たな薬剤を作るのに役立つという。

 チームによると、セントロメアは細胞が分裂する際、紡錘糸が結合し、染色体を均等に分けることで、新しい細胞に遺伝子を伝える。米国などではセントロメアに着目した抗がん剤開発が進んでいるが、セントロメアがどのようにできるのかは不明だった。

 チームは、染色体上や細胞核の中にあるタンパク質RbAp48に注目。人やニワトリの細胞を使った実験で、RbAp48が、セントロメアにある別のタンパク質の複合体に対し、特定の機能を持たせるための働き掛けをしないようにすると、セントロメアが作られず、細胞が死ぬことを突き止めた。

 チームはRbAp48の働きを調節できれば、がん細胞だけを効率的に死滅させられる可能性があるとみている。

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