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【世界を読む】設計は「新国立」B案手がけた伊東豊雄氏…完成まで10年、巨費を投じ台湾・台中市に誕生「歌劇院」の中身

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設計は「新国立」B案手がけた伊東豊雄氏…完成まで10年、巨費を投じ台湾・台中市に誕生「歌劇院」の中身

オープンした「台中国家歌劇院」。日本の建築家、伊東豊雄氏の設計で、「音の洞窟」がコンセプトだ=10月12日、台湾・台中市(山口淳也撮影) オープンした「台中国家歌劇院」。日本の建築家、伊東豊雄氏の設計で、「音の洞窟」がコンセプトだ=10月12日、台湾・台中市(山口淳也撮影)

 建物は地上6階、地下2階建ての構造。「サウンドケーブ(音の洞窟)」がコンセプトで、正面から見ると、杯の形のような独特の曲線に区切られたガラス張りが目を引く外観。中に入ると、壁はすべて曲線になっていて、天井の低い部分はなるほど洞窟のように見える。

 「音、光、空気が自由に流れるように、というイメージです。洞窟は大昔が連想でき、初心に戻り五感を使って芸術を体験してもらいたい、との願いも込められています」とスタッフの彭子芸さんは話す。

これまでにない発想

 「ボーダーレス」という概念も意識していて、内部に小さな川が流れ、外から入ってきた川の水が再び外へ流れ出る仕組みになっていることもその一つ。このほか、消火設備や空調設備が建物の構造に合うよう独特の様式になっているなど「これまでにない発想が随所にある建物」(彭さん)という。

 また、子供たちが読書をするスペースや、台湾内外の芸術を展示・販売するスペースなども設置。6階の屋上には庭園が設けられており、施設全体が市民の憩いの場にもなっている。

 核となる劇場は大(約2千人収容)、中(約800人収容)、小(約200人収容)の3つ。いずれも曲線を多用した構造で、大劇場は赤が基調、中劇場は青が基調で、黒が基調となっている小劇場は、扉を開ければ野外客席からも観賞することができる。内外のオペラを中心に、台湾の伝統的なパフォーマンスなど、幅広いジャンルの公演を行っていく計画という。

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