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日弁連会長「死刑廃止は理想」と強調 人権擁護大会前に会見

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日弁連会長「死刑廃止は理想」と強調 人権擁護大会前に会見

7日に開かれる人権擁護大会を前に記者会見する日弁連の中本和洋会長=5日午後、福井市 7日に開かれる人権擁護大会を前に記者会見する日弁連の中本和洋会長=5日午後、福井市

 日本弁護士連合会(日弁連)が7日に福井市で開かれる人権擁護大会で、「死刑制度の廃止を目指す」とする宣言案を提出することについて、同会の中本和洋会長は5日、同市内で記者会見し「死刑は残虐な刑であり、冤罪(えんざい)だと取り返しがつかない。国際的な潮流も受け、理想を求めて一歩踏み出すべきではないかと決意した」とその意義を強調した。

 日弁連はこれまでも死刑制度について社会的な議論を呼びかけてきたが、組織として廃止を明確に打ち出すのはこの宣言案が初めてとなる。犯罪被害者の支援に取り組む弁護士の団体は「被害者の人権への配慮がない」とすでに採択反対を表明しており、日弁連内部でも反発が広がっている。

 中本会長は会見で「犯罪被害者の方の立場や思いをよく理解した上で、悩みながらも、それでもなおかつ前へ出ようではないかというのが今回の宣言案」と説明。その上で「なんの前触れもなく死刑廃止を目指すわけではない。反対や批判は承知の上で、日弁連は乗り越えていかないといけない」と強調した。

 全弁護士が加入を義務付けられた強制加入団体の弁護士会が特定の立場を表明することへの批判も大きいが「死刑廃止に反対の会員が、宣言に拘束されることはない」とした。

 宣言案は平成32年までに死刑を廃止し、終身刑導入などを検討するよう求める内容。大会出席者の過半数の賛成で採択される。

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