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【竹島を考える】竹島を「領土問題」にした盧武鉉、潘基文の両氏 韓国のお粗末な独島研究の現状 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
竹島を「領土問題」にした盧武鉉、潘基文の両氏 韓国のお粗末な独島研究の現状 下條正男・拓殖大教授

盧武鉉氏とともに、竹島問題を顕在化させたといわれる潘基文氏(共同) 盧武鉉氏とともに、竹島問題を顕在化させたといわれる潘基文氏(共同)

偽証を「歴史の事実」とした韓国側

 慎氏は、その安が日本で「自分が朝鮮の空島政策に違反した罪で罰を受けるなら朝鮮の朝廷から受けるべきで、日本の江戸幕府から尋問を受ける理由がない」と、堂々と主張したとしている。これを聞いた金氏は、安を「すごい人物だ」と感嘆していた。

 しかし、これらも事実とは違う。江戸幕府はすでに安の密航5カ月前に欝陵島への渡海を禁じており(欝陵島の帰属問題は決着済み)、安が鳥取藩主と領土交渉をした事実もなかった。つまり安は密航の事実をもって帰国後に「竹島を朝鮮領にした」と偽証しており、慎氏は、文献的な証拠を示すことなくこの偽証を歴史の事実としたのである。

竹島の部分だけ都合よく解釈し

 この慎氏の杜撰(ずさん)な文献解釈は、日本の行政上の権利を停止した連合国最高司令部の指令「SCAPIN第677号」の第3項を根拠に、「独島が韓国領になった」と主張した際もなされていた。

 だが同じ文書の第6項には、これを「最終的結論としてはならない」と明記されている。事実、第3項で竹島とともに日本の行政上の権利が停止された北緯30度以南の琉球諸島、伊豆諸島、小笠原諸島などはその後、日本に返還されている。

 慎氏は、竹島の部分だけを都合よく解釈したのである。

 盧大統領を「対日協力者」とするのは、慎氏らの荒唐無稽な竹島研究をうのみにし、国策として虚偽の歴史を国際社会に拡散して、竹島を係争の地としたからだ。日本側としては、竹島が日本の懐に戻る時まで、韓国側の誤謬(ごびゅう)を指摘し続けることのできる優位な立場に、立つことができたのである。

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