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【竹島を考える】竹島を「領土問題」にした盧武鉉、潘基文の両氏 韓国のお粗末な独島研究の現状 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
竹島を「領土問題」にした盧武鉉、潘基文の両氏 韓国のお粗末な独島研究の現状 下條正男・拓殖大教授

盧武鉉氏とともに、竹島問題を顕在化させたといわれる潘基文氏(共同) 盧武鉉氏とともに、竹島問題を顕在化させたといわれる潘基文氏(共同)

 だが事実は違う。倭寇(わこう)=朝鮮半島や中国大陸など東アジア地域の沿岸などで活動した海賊、貿易商=が盛んだった13世紀から14世紀にかけ、欝陵島の人々は倭寇になりすまし、「仮倭」となって対岸を襲っていた。欝陵島が倭寇の巣窟となることを恐れた朝鮮政府は、1417年に島民を連れ出し、空島状態にしたのである。これが朝鮮政府による空島政策である。

現代に影を落とす安龍福の偽証

 今日、竹島の領有権をめぐって日韓の見解が分かれるのは、空島政策中の1693年に起きた事件に起因している。

 欝陵島で密漁をしていた安を見つけた大谷家の船頭たちが、越境侵犯の証拠として鳥取藩に連れ帰り、江戸幕府に訴えたのだ。幕府は対馬藩に命じて朝鮮政府に抗議させたことから、欝陵島の帰属問題が顕在化した。

 その欝陵島の帰属問題も1696年1月、江戸幕府が欝陵島を朝鮮領と認め、大谷家に与えていた渡海免許を回収し、欝陵島への渡海を禁じたことで、終止符が打たれた。

 ところがその5カ月後、安が鳥取藩に「願いの義」があるとして、突如密航してきたのである。そして安は、江戸幕府の指示で鳥取藩によって追放されていたにもかかわらず、朝鮮に帰還後、自ら鳥取藩主と交渉して「欝陵島と竹島を朝鮮領にした」と証言したのである。

文献的な証拠を示すことなく密漁者の偽証を歴史の事実に

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