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トラック運転手の男に懲役4年の有罪判決 広島県東広島市の山陽道トンネル事故

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トラック運転手の男に懲役4年の有罪判決 広島県東広島市の山陽道トンネル事故

 広島県東広島市の山陽自動車道下り「八本松トンネル」で3月、トラックが渋滞で停車中の車列に突っ込んで火災が発生、2人が死亡した多重事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた埼玉県越谷市のトラック運転手、皆見(みなみ)成導(なりみち)被告(33)の判決公判が29日、広島地裁で開かれ、丹羽芳徳裁判長は懲役4年(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、皆見被告は慢性的な睡眠不足の状態で、事故の危険性と運転を差し控えるべきことを認識していたにもかかわらず、中型トラックを運転。3月17日午前7時半ごろ、渋滞の車列に突っ込んで車5台を炎上、トンネル内に黒煙を充満させて2人を死亡、8人に煙を吸うなどのけがをさせたとしている。

 丹羽裁判長は「2人を死亡させるなどした結果は重大」と述べ、「被害者には何ら落ち度もなく、職業運転手としての過失は大きい」と続けた。一方、皆見被告は1月から事故を起こすまでに過酷な連続勤務を強いられており、丹羽裁判長は「責任は勤務会社にもあるというべきだ」と指摘した。

 判決を受け、皆見被告の弁護人は「前日の打ち合わせで、本人はいかなる刑でも服す意思を示していた」と話し、控訴しない意向を示した。

 この事故をめぐって広島地検は今月2日、皆見被告が過労状態にあり正常な運転ができない恐れがあると知りながら、運転を指示したとして、道交法違反(過労運転下命)の罪で、埼玉県川口市の運送会社「ツカサ運輸」(元ゴーイチマルエキスライン)と同社の運行管理者、後藤隆司容疑者(42)を起訴している。

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