産経WEST

【亀岡典子の恋する伝芸】ただ芸を継ぐのではない、歴史も含めて丸ごと背負う-「一期一会」の襲名披露公演

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【亀岡典子の恋する伝芸】
ただ芸を継ぐのではない、歴史も含めて丸ごと背負う-「一期一会」の襲名披露公演

襲名披露公演で三番三(さんばそう)を務める狂言師の十四世茂山千五郎さん=京都市左京区の京都観世会館(村本聡撮影) 襲名披露公演で三番三(さんばそう)を務める狂言師の十四世茂山千五郎さん=京都市左京区の京都観世会館(村本聡撮影)

華やかで、厳粛で、見応えのある舞台

 伝統芸能界はこのところ襲名ブームで、茂山家ではこの後も10月2日に大阪、同15日に名古屋、同30日に東京と襲名公演が続き、歌舞伎では10月に東京の歌舞伎座で、人気歌舞伎俳優、中村橋之助さんが、八代目中村芝翫を襲名、来年1月には大阪松竹座でも披露公演が行われる。同じく歌舞伎の五代目中村雀右衛門さんの襲名披露公演が12月の京都・先斗町歌舞練場の顔見世で行われ、来年4月には文楽でも、ベテラン、豊竹英太夫さんが六代目豊竹呂太夫を、大阪の国立文楽劇場で襲名することが発表された。

 襲名公演は華やかで、厳粛で、見応えのある舞台である。もし、伝統芸能を見たことがないのなら、襲名公演から見るのも一つの手だ。襲名する当人、盛り立てサポートする周りの人々の思いがこもる「一期一会」の舞台が展開するからである。

亀岡典子(かめおか・のりこ) 亀岡典子(かめおか・のりこ) 産経新聞文化部編集委員。芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。朝刊文化面(大阪本社発行版・第3木曜日)で、当コラムと連動させた役者インタビュー「平成の名人」を連載中。

「産経WEST」のランキング