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【理研が語る】思いやる行動、共感という心の動き…脳のメカニズムから明らかにする

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【理研が語る】
思いやる行動、共感という心の動き…脳のメカニズムから明らかにする

コモンマーモセットは家族が協力して子育てをする。脳の大きさは体重比に換算すると人間とほぼ同じだ コモンマーモセットは家族が協力して子育てをする。脳の大きさは体重比に換算すると人間とほぼ同じだ

 われわれは、この技術を動物に応用し、動物の「共感」のメカニズムに迫ろうとしている。これにより、「共感」するヒトと「共感」する動物に共通する脳のメカニズム、そして、お互いに異なる脳のメカニズムが明らかになるだろう。

 ヒトの脳は複雑すぎるので、なるべく単純な動物の脳で原理を追及しようとする研究者は多い。一方、ヒトのことを知りたいならヒトで研究するべし、というのも全くその通りだ。

 しかし私は、ヒトに近いがヒトとは異なる動物で研究を行っている。なぜなら、「ヒトとは何か」についての答えは、彼らとヒトを比較するときにこそ、浮かび上がってくると考えるからだ。

  

 横山ちひろ(よこやま・ちひろ) 京都府立医科大大学院修了(博士号取得)。精神科医としての経験がその後の研究テーマを方向づける。念願のサルの脳イメージング研究にたどり着いた後、母校の精神医学教室を経て、平成18年、理研分子イメージング研究プログラム(現・ライフサイエンス技術基盤研究センター)にて小さなおサルさん(コモンマーモセット)と出会う。彼らの優しいふるまいを脳画像から読み解く。

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