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【関西の議論】「行儀いいのにかわいそうや!」ホームレスに同情論も…大阪市、天王寺公園夜間封鎖〝追い出し策〟に住民賛否

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【関西の議論】
「行儀いいのにかわいそうや!」ホームレスに同情論も…大阪市、天王寺公園夜間封鎖〝追い出し策〟に住民賛否

天王寺動物園・新世界ゲート前で進む門扉設置工事。天王寺公園の夜間封鎖で事実上のホームレス〝追い出し〟となる。周辺住民の多くは歓迎しているが、中には「かわいそう」との声も上がる=9月6日、大阪市天王寺区 天王寺動物園・新世界ゲート前で進む門扉設置工事。天王寺公園の夜間封鎖で事実上のホームレス〝追い出し〟となる。周辺住民の多くは歓迎しているが、中には「かわいそう」との声も上がる=9月6日、大阪市天王寺区

 ホームレスらが寝泊まりする天王寺公園(大阪市天王寺区)内の通路の入り口に、大阪市が開閉式の門扉を新たに設置し、夜間封鎖する計画を進めている。同公園は過去に無許可のカラオケ屋台やホームレスのテントが占拠した〝いわくつき〟の場所だけに、再開発が進む天王寺駅前のイメージをさらに高めようとする市の意図が見え隠れする。市は門扉設置について「園内を周遊しやすくする工事を行うための措置」と強調するが、芝生公園「てんしば」の開業で「おしゃれ空間」へと一変しただけに、専門家は「ホームレスを閉め出す狙いがあるのは明らか」と指摘する。「寝てるだけやのに」と不満の声を上げるホームレス。多くの周辺住民は「新世界のイメージが良くなる」などと歓迎しているが、中には「かわいそう」と同情する声も聞かれた。

「別に寝る場所探す」嘆くホームレス

 「そりゃ追い出されてるように感じるわな」

 8月中旬の午後10時ごろ、天王寺公園西側の天王寺動物園・新世界ゲート前。地上約300メートルの日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の窓明かりがこうこうと輝く足下で、作業着などに身を包んだ年配の男性ら約20人が路上に敷いた段ボールの上に寝転がり、静かに目を閉じていた。

 ここを含めて園内を走る通路(総延長約730メートル)の入り口3カ所に設置されようとしているのが、スライド開閉式の門扉(高さ約2メートル)だ。

 「朝にはちゃんと段ボールや飲み食いしたものを片付けてるし、寝てるだけで周りに迷惑をかけへんように気はつかってるつもりやのに…」。勤めていた会社が倒産して5年ほど前から野宿を余儀なくされているという男性(62)は恨めしげにぼやき、「別に寝る場所を探すしかないか」と力なく語った。

「夜間が非常に暗く、過去に犯罪も。夜間封鎖は治安上の理由からやむなく」

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