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「だんじり祭り」歌い20年 大阪・岸和田の人気歌手

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「だんじり祭り」歌い20年 大阪・岸和田の人気歌手

だんじり祭りをテーマにした歌を歌い続けるIKECHAN=大阪府貝塚市 だんじり祭りをテーマにした歌を歌い続けるIKECHAN=大阪府貝塚市

 1年365日がだんじりじゃい-。主にだんじり祭りをテーマに作詞・作曲し、大阪府岸和田市では知らない人はいないといわれる歌手がいる。法被姿にサングラスをかけ、ギターをかき鳴らして歌うのは、IKECHAN(52)。デビューから20年、地元のCD店で売り上げは常に上位を占めている。

 南海岸和田駅前のCD店「ヤングレコード」の東幸作社長(69)は「最近は新作がないが、それでも(人気グループの)嵐に並ぶ売り上げや」と話す。だんじりの歌といえば演歌が主流だったころ「引き手が聴いて燃える歌にしたい」と祭りの力強さやスピード感をロック調で表現した。

 だんじりをテーマにしたのは漫才師の付き人をしていたころに師匠から「自分の古里に、自然にあるものを歌にせんとあかん」と言われたからだ。岸和田市の隣にある貝塚市の出身で、だんじり以外考えられなかった。自主制作したCDを有線で流したところ、たちまち地元で評判になった。

 今では全国でイベントをこなすようにもなったが「20年の節目。引退ではないが歌はもう、いいかなと」と話す。だんじりの曳行は年齢ごとに役割が変わり、引き手やかじ取り役を経て、50代は運営をしながら、祭りのしきたりを後進に伝える役目になる。自身を重ねて「若手のプロデュースや祭りの文化を守る立場に」と考えるようになった。

 岸和田市以外でも、9~10月に各地域で数多くのだんじり祭りが開かれているが、あまり知られていない。「各地域が分担して、一年を通じ、だんじりを披露すれば、もっと観光客が集まって盛り上がるんちゃうかな」と夢を語る。「これからは、地域を盛り上げるため一肌脱ぎたい」

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