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【デスクから】金閣寺の横に七重の「高層タワー」があった? 発掘記録から感じる歴史ロマン

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金閣寺の横に七重の「高層タワー」があった? 発掘記録から感じる歴史ロマン

塔の先端部「相輪」の一部とみられる青銅の破片。金閣寺に七重塔が存在した証拠と考えられている=京都市上京区の京都市考古資料館 塔の先端部「相輪」の一部とみられる青銅の破片。金閣寺に七重塔が存在した証拠と考えられている=京都市上京区の京都市考古資料館

 京都は景観を守るということを大切にしている街だ。建築物を建てるときにはその高さや広告の掲示の仕方などに細かな規制がある。「東寺の五重塔(55メートル)より高い建物を建ててはならない」という不文律があるとかないとかで、高層建築の構想が持ち上がるたびに議論が繰り返されてきた。

 ただ、歴史的には100メートルを超える建物もあった。そのひとつが、室町時代にあった相国寺七重塔で、約110メートルもあったという。落雷で焼失したが、今夏、その相国寺七重塔が焼失した翌年に建設が始まったという同規模の塔が金閣寺の脇に建っていたとする発掘成果が出て驚いた。

 北山大塔と呼ばれる七重塔で、室町幕府3代将軍、足利義満が建てたものだという。これまで一部の文献に記されているだけの幻の塔だったが、今回初めて、実際に遺物が見つかった。

 まだ、実際の形状なども分かっておらず、謎に包まれた存在だが、金閣寺の脇に高層タワーが建っていたというのはどこか夢のある話でもある。新たに建てようとすれば、市の建築制限にかかってしまうが…。(京都総局 河居貴司)

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